1331年、南北朝時代。
後醍醐天皇を迎え、南朝の都となった笠置山は、元弘の戦乱と呼ばれる激しい戦いの場となりました。
約1ヶ月に渡った天皇方と鎌倉幕府方の戦いは、全山焼亡という形で終わりとなり、ほとんどの建物が消失しました。
692年を経た現代、戦火を逃れたもの、また、その後に再建された建物や、笠置山に移された仏像など、現在の笠置寺にも文化財は保存されています。
過去から未来へと伝えられる貴重な文化財。
これは、単に寺のものでも、ましてや住職のものでもありません。
できる限り大切に、破損したものは修復し、次世代に手渡すことが私たちの務めであると考えています。
当山文化財収蔵庫では、文化財に親しみ、正く理解していただくよう、今年の秋の展示から、スマホやカメラでの撮影、SNSへの投稿自由とさせていただきます。
フラッシュや三脚の使用は保護の点から禁止とさせていただきますが、ご来館の皆さんに興味を持ていただければ幸いです。