お水取り

 奈良 東大寺では今年も3月1日から「関西に春を呼ぶ」二月堂のお水取り『修ニ会』が行われています。
 一般には「お水取り」と呼ばれ親しまれているお勤めは、752年2月に実忠和尚によって始められ、以来、今日まで、どのような時も絶えることなく毎年お勤めされる「不退の行法」と言われます。
 このお勤めは「十一面観音悔過法」といい、私たちが日頃行ってしまった悪行を、法会を行う練行衆と呼ばれるお坊さまが、私たちに代わって十一面観音さまに懺悔していただいているのです。
 
 そして、この法会の第1回は752年1月に実忠和尚が笠置山で行われたのです。
 「笠置の龍穴」(いまの笠置山 千手窟)から、弥勒菩薩のおられる兜率天に行かれた実忠和尚は法会の次第を学び、笠置寺に正月堂を建てて、このお勤めを行われたのです。

 私たちは反省し、改めたなら、やり直せます。

 弥勒の聖地 お水取り発祥の地 修行場
 笠置山で新しい人生を始めましょう。