こんにちは。京都府笠置町の笠置寺、副住職です。
本日は、海外からご夫婦で参拝に来てくださった方がいらっしゃいました。
当山は、それほど頻繁に海外の方が来られるというわけではありませんが、最近はホームページやGoogleマップなどをきっかけに、少しずつ足を運んでくださる方が増えてきたように感じます。
せっかくのご縁でしたので、「どうやって笠置山のことを知ってくださったのですか?」とお尋ねすると、「修験(しゅげん)が好きで、インターネットで調べて来ました」と教えてくださいました。
ここ笠置山は、古くから巨石信仰の聖地として知られ、奈良〜鎌倉時代には修行の地として栄えてきました。険しい岩場の中で、多くの修行者が自然と向き合い、自らを磨いてきた歴史ある場所です。そんな笠置山の歴史をインターネットで見つけ、興味を持って訪れてくださったことを、とてもありがたく感じました。
境内に伝わる伝説や、当山のご本尊である弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)についてお話しさせていただくと、熱心に耳を傾けてくださり、とても喜んでくださいました。巨大な岩壁に刻まれた弥勒様は、言葉を越えて伝わる力強さを感じさせてくれます。
実を言いますと、私(副住職)は英語が話せません。普段、日本語が話せないお客様が来られた際には、スマートフォンの翻訳機能などを駆使して、なんとか頑張ってコミュニケーションをとっています。「せっかく来てくださったのだから、この山の魅力を少しでも持ち帰っていただきたい」という一心で、スマホ片手に精一杯お伝えする毎日です。
今回も少し緊張して身構えていたのですが、幸いご夫婦は日本語がとてもお上手で、すべて日本語でお話しすることができました。私の拙い説明にも丁寧に耳を傾けてくださり、ほっとした気持ちとともに、あたたかなご縁を感じた一日となりました。
1300年の間、大切に守られてきたこの山の静けさや祈りの心。それは時代や国籍を越えて、今も訪れる人の心にそっと届くものなのだと、今日のご夫婦との出会いを通して改めて感じました。
笠置山は、季節ごとにさまざまな表情を見せてくれます。京都の自然や歴史に触れたい方、修行の地やパワースポットに興味のある方は、ぜひ一度、笠置寺を訪れてみてください。


